予防メンテナンス

予防メンテナンス

予防治療は、虫歯や歯周病を未然に防ぐための検査や治療を指します。 大人にとっては、歯周病予防が重要なテーマであり、定期的な歯のメンテナンスが不可欠です。 一方、子どもにとっては、虫歯の予防が特に重要です。 当院ではさらに、フッ素塗布も無料で行っておりますので、積極的に予防を行いましょう。

当院の予防治療の特徴

きめ細やかなケアとアドバイスを行います

治療計画

虫歯や歯周病を予防するためには、歯科衛生士によるお口のクリーニングや歯磨きのレクチャー、フッ素塗布などを定期的に行っていく必要があります。 当院では、患者さま一人ひとりに担当の歯科衛生士をおつけして、歯磨きのレクチャーや食生活のアドバイスまで、それぞれのお口の状態に合わせてサポートします。 ずっと同じ衛生士が処置を担当するので、お口の中の変化にも気づきやすく、よりきめ細やかなケアができます。 しかも、担当する歯科衛生士は30年以上の経験を持つスタッフをはじめ、経験豊富な衛生士ばかりですので、患者さまそれぞれのお口やライフスタイルに合わせたケアが可能です。

使用する研磨剤へのこだわり

歯のクリーニングに使用する研磨剤には、歯に優しい無配合のものを選んでいます。
この研磨剤は、歯の表面を優しく磨いてつるつるにし、またコーティング効果もあります。
一般的には自費治療で使われることが多い高価なアイテムですが、私たちは患者さまの歯を守りたいという想いから、保険治療でもこの研磨剤を使っています。

患者さまに合ったセルフケア用品をご提案

虫歯や歯周病は生活習慣病の一種であり、予防には患者さまご自身によるご自宅でのセルフケアが非常に重要です。
当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせてセルフケア用品をご提案し、その使い方も詳しくお伝えしています。
さらに、ご提案したセルフケア用品は院内で購入いただけるので、ご帰宅後すぐにセルフケアを実践することができます。
こうしたセルフケアの実践により、定期的な歯科検診と併せて、虫歯や歯周病の予防に効果的に取り組むことができます。

子どもの歯科予防

予防

乳歯は虫歯になりやすいため、フッ素によるケアがとても大事です。 また、シーラントというプログラムもあります。

フッ素塗布

フッ素は、私たちが普段口にするお茶や味噌汁などにも含まれる物質であり、虫歯予防に効果があります。
フッ素は歯の再石灰化を促進し、歯を強化する効果があります。
お子さまの歯が生え始めた頃から継続してフッ素の利用を始めることが重要です。
フッ素は大量に摂取すると中毒症状が起こる可能性がありますが、歯医者さんでのフッ素塗布は歯の表面にフッ素を塗るだけなので、中毒症状が現れることはありません。
ただし、自宅でのフッ素塗布は推奨されません。歯医者さんで使用されるフッ素化ジェルには高濃度のフッ素が含まれており、誤った取り扱いが危険を招くためです。
自宅でできるフッ素対策としては、フッ素のうがいやフッ素入りの歯磨き粉の使用が挙げられます。
また、定期的に歯医者さんでのフッ素塗布を受けることも重要です。
フッ素によるうがいやフッ素入り歯磨き粉の利用を継続することで、虫歯予防に効果的に取り組むことができます。

フッ素塗布治療の流れ

1準備

歯ブラシにフッ素をしみ込ませます。

2上の歯に塗布

前歯から奥歯に向かって塗っていきます。

3下の歯に塗布

上の歯同様、全体に塗ります。

4待機

フッ素を塗った後、30分程度は飲食を控えてください。

シーラント

奥歯は歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい場所です。
そこで、シーラントと呼ばれる治療法が用いられます。シーラントは、奥歯の溝の部分をプラスチック樹脂で埋めることで、奥歯に汚れが溜まりにくくする治療法です。
治療後は歯の表面が滑らかになり、汚れが付きにくくなります。
また、歯磨きの際にも汚れを落としやすくなるため、歯の清潔を保つのに役立ちます。さらに、シーラントにはフッ素が含まれている場合があり、これにより歯の表面を強化する効果も期待できます。
シーラントは特に子どもの奥歯に適用されることが多く、歯の健康を守るための重要な予防措置の一つとして広く利用されています。

シーラント治療の流れ

1歯の清掃

専用の器械を使って、歯の表面や歯と歯の間の汚れを取り除きます。

2薬品塗布

歯にシーラント剤がくっつくように、お薬を塗ります。

3シーラント剤を流し込む 歯の溝にシーラント剤を流し込み、光を当てて固めます。

固まったら噛み合わせをチェックします。

シーラントのメリット

  • 虫歯のリスクを減らす
    生えたての歯は柔らかく、溝が深いため虫歯になりやすいです。シーラントを行うと、歯の溝が埋まるため、虫歯のリスクを減らすことができます。
  • 歯を削らずに済む
    虫歯になると歯を削ることが多いですが、シーラントを行うと歯を削らなくて済むことが多いです。
  • 保険適用です

大人の歯科予防

歯周病は、人間が歯を失う最も主要な原因の一つです。 一度発症すると、治癒が難しく、生涯にわたって管理が必要です。20歳を過ぎると、歯周病予防がますます重要になります。 歯周病の予防には、日常の歯ブラシケアだけでは不十分であり、定期的な専門家によるメンテナンスが不可欠です。 定期的な歯科検診や歯周病の専門的な治療を受けることで、歯周病の進行を防ぎ、歯と歯ぐきの健康を維持することが可能です。 当院では、歯周病予防の新しいプログラムを導入しており、患者さんの口腔内の状態に合わせた適切なケアを提供しています。 患者さんの口腔衛生状態を詳しく評価し、適切な予防策や治療を提案することで、歯周病のリスクを最小限に抑えることができます。

お口の状況に合った予防メニューをご提供

お口のクリーニング

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は、専門の歯科衛生士が行うお口と歯の専門的なクリーニング方法です。
通常の歯磨きでは取り除きにくい歯石や着色汚れなどを、専用の器具や研磨ペーストを用いて徹底的に除去します。
PMTCでは、患者さんのお口の状態や歯の質、歯周病や虫歯のリスク、着色汚れの程度などを考慮し、最適な研磨ペーストを選択します。
これにより、効果的なクリーニングが実現し、歯や歯ぐきの健康を維持するのに役立ちます。
歯科衛生士が専門的な知識と技術を活かして、患者さんの口腔内の清掃と健康維持をサポートするPMTCは、定期的に受けることで口臭や歯周病、虫歯などの予防に効果的です。

歯石の除去

歯周病の原因となる歯石を、スケーラーと呼ばれる道具で除去します。

エアフロー(パウダートリートメント)

超微粒子のパウダーを歯の表面に吹きつけ、歯の着色汚れを取り除きます。
これは歯の着色が強い患者さまに行います。エアフロー(パウダートリートメント)で使うパウダーは微粒子なので、天然の歯はもちろん、被せ物やインプラント、歯ぐきが下がり歯の根っこが出てきてしまった部分も傷つけることなく、キレイにクリーニング可能です。

治療の流れ

1検査

まず、歯の表面の歯垢の付着状態を確認します。 次に、プラーグという器具を用いて、歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯のぐらつきを測定し、歯肉炎・歯周炎の状態を確認します。

2歯磨き指導

歯周病菌の住処である歯垢をしっかり取り除けるよう、歯科衛生士が歯磨きの仕方を指導します。 患者さまの歯磨きのクセを見抜いて、磨き残しをしやすいところも指摘します。

3歯の表面の歯石除去

歯ぐきよりも上にある歯垢と歯石を取り除きます。

4歯周ポケット内の歯石の除去

歯と歯ぐきの間にあり歯垢や歯石を取り除きます。

5再検査

治療が終わってから一定期間が経てば、歯科医師や歯科衛生士による検査をします。

チェックポイント

  • 歯ぐきの炎症の有無
  • 歯垢の付着具合
  • 歯周ポケットの深さ

6定期メンテナンス

定期的に当院にお越しいただき、歯科衛生士が歯垢と歯石を取り除く、歯のクリーニングをします。