その口臭、歯周病が原因?自分でできる歯茎のサインチェック法
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会話中にふと口元が気になったり、朝起きたときの口の不快感に悩んだりする方は少なくありません。口臭の悩みは、自信の喪失や人間関係への影響につながることもあります。その原因はさまざまですが、多くのケースで深く関わっているのが「歯周病」です。この記事では、歯周病と口臭の密接な関係性から、ご自身でできる歯周病のサインチェック方法、そして今日から始められる具体的なケア方法までを詳しく解説します。口臭の根本的な原因を知り、正しいケアで自信を取り戻すための一歩を踏み出しましょう。

Table of Contents

もしかして歯周病?気になる口臭の原因と関係性

口臭の原因は多岐にわたりますが、特に多くの成人にとって主要な原因となりやすいのが歯周病です。歯周病とは、歯を支える骨や歯茎などの組織が、細菌によって徐々に破壊されていく病気のことです。歯周病が進行すると、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間の溝が深くなり、そこに溜まった歯垢(プラーク)の中の歯周病菌が毒素を出すことで、さらに炎症が悪化します。

日本人の成人のおよそ8割が何らかの歯周病に罹患していると言われており、初期の段階では自覚症状がほとんどないまま進行することが特徴です。そのため、「まさか自分が」と感じる方も少なくありません。歯周病は、痛みが出にくいため気づかないうちに悪化し、気づいたときにはかなり進行しているケースも珍しくありません。

歯周病は口臭の主要な原因です。歯周病の進行と口臭の発生は密接に関連しており、口臭を根本的に改善するためには、まず歯周病の有無を確認し、適切なケアを行うことが非常に重要になります。

なぜ歯周病で口臭が発生するの?ニオイの正体を解説

口臭に悩む多くの方が気になるのは、「なぜ歯周病が口臭を引き起こすのか」というメカニズムではないでしょうか。このセクションでは、歯周病が原因となる口臭の具体的な発生源と、そのニオイの正体について深く掘り下げてご説明します。歯周病菌が作り出すガス、歯周ポケットの役割、そして膿や出血がどのようにニオイに関わるのかを、これから詳しく紐解いていきましょう。これらの知識を深めることで、ご自身の口臭の原因をより正確に理解し、適切な対策を立てる一助となれば幸いです。

ニオイの原因は歯周病菌が作る「揮発性硫黄化合物」

歯周病が原因の口臭の主成分は、「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれるガスです。これは、口の中に潜む歯周病菌が、食べかす、剥がれ落ちた粘膜の細胞、血液成分といったタンパク質を分解する過程で作り出されます。この揮発性硫黄化合物こそが、歯周病特有の不快なニオイの正体です。

揮発性硫黄化合物には、いくつかの種類がありますが、特に口臭として強く感じられるのは「メチルメルカプタン」と「硫化水素」の二つです。メチルメルカプタンは「腐った玉ねぎのようなニオイ」、硫化水素は「腐った卵のようなニオイ」と表現されることが多く、これらのガスが口内で充満することで、周囲に不快感を与えてしまうのです。歯周病菌は、これらのガスを作り出すことで、歯周組織へのダメージも進行させていくと考えられています。

歯周ポケットの深化がニオイを悪化させる

歯周病が進行するにつれて、歯と歯茎の間にできる溝「歯周ポケット」が深くなります。健康な状態の歯茎は歯にしっかりと密着していますが、歯周病菌によって歯茎に炎症が起きると、この密着が失われ、ポケットが形成されます。

深くなった歯周ポケット内は、酸素が届きにくい嫌気的な環境となります。このような環境は、歯周病菌、特に嫌気性菌が繁殖するのに非常に適しているため、歯周病菌はさらに活発に増殖し、揮発性硫黄化合物の産生も加速します。つまり、歯周ポケットが深くなればなるほど、ニオイの原因となるガスが大量に作られ、口臭もより強く、不快なものになってしまうのです。歯周ポケットの深化は、歯周病の進行度と口臭の強さが密接に連動していることを示しています。

膿や出血も口臭の原因になる

歯周病が進行し、歯周ポケット内で炎症がさらに悪化すると、組織が破壊されて「膿」が生じることがあります。この膿自体が独特の強いニオイを持っており、これが口臭の発生源の一つとなります。膿のニオイは、歯周病のかなり進んだ段階で感じられることが多いです。

また、炎症を起こした歯茎からは、歯磨きや食事の際に出血しやすくなります。この「血液」も口臭を悪化させる要因となります。血液が口内の細菌によって分解されると、鉄が腐ったような、独特の不快なニオイを発することがあります。このように、膿や出血は、揮発性硫黄化合物とは異なる種類のニオイを放つため、歯周病による口臭をさらに複雑で不快なものにしてしまうのです。

自分でできる!歯周病のサインと口臭のセルフチェック

会話中にふと口元が気になったり、朝起きたときの口の不快感に悩んだりする方は少なくありません。口臭の主な原因の一つとして、多くの方が抱えている「歯周病」が挙げられます。歯科医院を受診する前に、まずはご自身の口腔状態を客観的に把握してみましょう。このセクションでは、歯周病のサインや口臭を自分で確認できる具体的な方法をご紹介します。歯茎の状態チェックや口臭のセルフチェックを通じて、ご自身の口の健康に意識を向ける第一歩を踏み出してください。

歯茎でわかる歯周病の初期症状チェックリスト

歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多く、気づかないうちに悪化しているケースがほとんどです。しかし、歯茎には初期段階から現れるサインがあります。以下のチェックリストを参考に、ご自身の歯茎の状態を確認してみましょう。

歯磨きの時に歯茎から血が出る

歯茎が赤く腫れていたり、触るとブヨブヨしていたりする

以前よりも歯が長くなったように感じる(歯茎が下がっている)

歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった

朝起きた時に口の中がネバネバする

これらのサインが一つでも当てはまる場合、歯周病が始まっている、あるいは進行している可能性があります。ご自身の歯茎が健康な状態から変化していないか、注意深く観察してみてください。

口臭を自分で確認する簡単な方法

自分の口臭はなかなか気づきにくいものですが、簡単な方法で客観的に確認することができます。ここでは、ご自身でできる口臭チェックの方法をいくつかご紹介します。

まず、口臭をチェックする手軽な方法として、清潔なコップやビニール袋に息を吐き入れて、すぐにそのニオイを嗅いでみる方法があります。また、清潔な手の甲や手首を舐め、唾液が乾いてからその部分のニオイを嗅いでみるのも有効です。そして、デンタルフロスや歯間ブラシを通した後、付着した歯垢のニオイを直接確認する方法も、歯間部に由来する口臭の有無を知る手がかりになります。

これらの方法はあくまで目安であり、口臭の原因を特定するものではありません。しかし、ご自身の口臭の有無や、どのようなニオイがするのかを知る上で役立ちます。口臭が気になる場合は、これらのチェックを試して、ご自身の口腔状態の変化に気づくきっかけにしてみてください。

どんなニオイ?歯周病が原因の口臭の特徴

歯周病が引き起こす口臭には、独特のニオイがあることをご存知でしょうか。口臭の原因となる「揮発性硫黄化合物」の種類によって、そのニオイの質も異なります。ご自身の口臭がどのタイプに近いかを知ることは、もしかしたら歯周病が関係しているかもしれないと推測する大きな手がかりになります。

このセクションでは、歯周病が原因で発生しやすい代表的な2つのニオイについて、その正体と特徴を詳しく解説していきます。ニオイの種類を理解することで、より的確な対策を立てる一歩になるでしょう。

腐った玉ねぎのようなニオイ(メチルメルカプタン)

歯周病に特徴的な口臭の一つに「腐った玉ねぎ」に例えられるような、鼻につく強烈なニオイがあります。このニオイの主成分は「メチルメルカプタン」という揮発性硫黄化合物です。

メチルメルカプタンは、歯周病菌が歯周ポケットの奥で増殖し、口の中に残ったタンパク質(食べかすや剥がれた粘膜、血液成分など)を分解する過程で大量に作り出すガスです。このガスは非常に毒性が強く、歯周組織の破壊をさらに進行させる原因にもなります。もし、ご自身の口からこのようなニオイを感じる場合は、歯周病がかなり進行している可能性が高いので、できるだけ早く歯科医院を受診して専門的な検査と治療を受けることをおすすめします。

腐った卵のようなニオイ(硫化水素)

もう一つの代表的な口臭として「腐った卵」のようなニオイが挙げられます。このニオイの主な原因は「硫化水素」というガスです。硫化水素は、健康な方でも発生する「生理的口臭」の原因となることもありますが、歯周病が進行すると歯周病菌によって大量に産生されるため、ニオイが強くなる傾向があります。

また、舌の表面に付着する白い苔状の汚れである「舌苔(ぜったい)」からも、この硫化水素が発生しやすいことが知られています。舌苔は細菌や食べかす、剥がれた粘膜などが蓄積したもので、これが口臭の発生源となることがあります。もし、腐った卵のようなニオイが気になる場合は、舌の状態も確認してみると良いでしょう。

今日から始める!歯周病と口臭のセルフケア方法

ここまで、口臭の主な原因が歯周病であることや、歯周病が口臭を引き起こすメカニズムについて見てきました。原因を理解したことで、次に何をすればよいのかという疑問が浮かんでくるかもしれません。このセクションでは、皆さんが今日からでも日常生活に取り入れられる、具体的なセルフケア方法をご紹介します。正しいセルフケアを実践することで、歯周病の進行を食い止め、気になる口臭の改善にもつながります。

効果的なセルフケアは、大きく分けて「歯磨き」「歯間ケア」「舌ケア」「生活習慣の見直し」の4つの柱で構成されます。これらの対策をバランス良く実践することで、口腔内環境が整い、口臭の悩みを根本から解決する手助けとなるでしょう。歯科医院でのプロフェッショナルケアと並行して、日々のセルフケアを丁寧に行うことが、健康な口元を保つための鍵となります。

一つひとつのケアは決して難しいものではありません。大切なのは、正しい方法を継続することです。それでは、具体的なセルフケアの方法を一緒に見ていきましょう。

基本の徹底!歯周ポケットを意識した正しい歯磨き

毎日の歯磨きは、歯周病予防の基本中の基本です。しかし、ただゴシゴシ磨くだけでは不十分で、歯周病菌が潜む「歯周ポケット」の歯垢(プラーク)を意識して除去することが非常に重要になります。歯周ポケットは歯と歯茎の境目にできる溝のことで、ここにプラークが溜まると歯周病が進行し、口臭の大きな原因となります。

効果的な歯磨きの方法の一つに「バス法」があります。これは、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、軽い力で小刻みに振動させるように磨く方法です。この角度と動かし方によって、歯周ポケットの中に毛先が届き、歯垢を効率良く掻き出すことができます。力を入れすぎると歯茎を傷つけたり、歯を削ってしまったりする原因になるため、優しく、しかし確実に汚れを落とすことを意識しましょう。鉛筆を持つように歯ブラシを握ると、余分な力を入れずに磨きやすくなります。

また、歯ブラシの選び方も大切です。ヘッドが小さく、毛先が細いタイプの歯ブラシを選ぶと、奥歯や歯並びの悪い部分にも届きやすく、歯周ポケットのケアに適しています。自分に合った歯ブラシを見つけて、毎日の歯磨きの質を高めましょう。

歯ブラシだけでは不十分?歯間ブラシ・デンタルフロスの重要性

歯磨きを毎日しっかり行っているつもりでも、実は歯ブラシだけでは歯垢の約6割しか除去できていないことをご存知でしょうか。残りの約4割の歯垢は、歯と歯の間、いわゆる「歯間部」に残ってしまいます。歯周病は、この歯間部から始まることが多いと言われており、歯ブラシだけでは届きにくい部分のケアが非常に重要になります。

そこで活躍するのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。これらの歯間清掃用具を日常的に使用することで、歯ブラシでは取り除けない歯間のプラークや食べかすを効果的に除去し、歯周病や虫歯の予防、そして口臭の改善に大きく貢献します。デンタルフロスは細い糸で歯間の狭い部分の汚れをかき出し、歯間ブラシは歯間の隙間の大きさに合わせて選び、より広範囲の汚れを落とすのに適しています。

使用する際は、歯茎を傷つけないようにゆっくりと優しく挿入し、数回動かして汚れをかき出しましょう。無理に押し込んだり、乱暴に扱ったりすると歯茎を傷つけてしまう可能性があります。歯間ブラシはサイズ展開が豊富なので、ご自身の歯間の隙間に合ったサイズを選ぶことが大切です。どれを選べば良いかわからない場合は、歯科医院で相談し、適切なツールと使い方のアドバイスをもらうのが一番です。

見落としがちな舌のケア(舌苔の除去)

口臭の原因は歯周病菌だけではありません。舌の表面に付着する「舌苔(ぜったい)」も、口臭の大きな発生源となることがあります。舌苔とは、舌の表面にある無数の突起(舌乳頭)の間に、食べかすや剥がれ落ちた粘膜の細胞、そして口臭の原因となる細菌が溜まってできる白い苔状のもののことです。この舌苔に潜む細菌が、揮発性硫黄化合物を産生し、独特の不快な口臭を引き起こします。

舌苔のケアには、舌専用のブラシやクリーナーを使用するのが効果的です。歯ブラシで舌を磨くと、舌を傷つけてしまう可能性があるので避けましょう。舌ブラシを使う際は、舌の奥から手前に向かって、優しく数回なでるようにして舌苔をかき出します。力を入れすぎず、そっと行うのがポイントです。舌の粘膜は非常にデリケートなので、傷つけないように注意が必要です。

舌ケアは、毎日行う必要はありません。やりすぎると舌を傷つけたり、味覚を感じにくくなったりすることもあるため、1日1回、朝の歯磨きの時に行うのがおすすめです。鏡で舌の状態を確認し、舌苔が気になる時にケアをする程度で十分です。舌がきれいになることで、口の中がスッキリとし、口臭の改善を実感できるでしょう。

生活習慣の見直しも大切(食生活・口呼吸)

口臭や歯周病の予防・改善には、口腔内のケアだけでなく、全身の健康と深くつながる生活習慣を見直すことも非常に大切です。日々の習慣が、知らず知らずのうちに口腔環境を悪化させている可能性もあります。

まず、食生活についてです。糖分の多い食事や間食は、歯周病菌のエサとなり、菌の増殖を促してしまいます。バランスの取れた食事を心がけ、特に寝る前の飲食は控えめにしましょう。また、よく噛んで食べることは、唾液の分泌を促進するために重要です。唾液には、口の中を洗い流す自浄作用や、細菌の増殖を抑える抗菌作用があるため、唾液が十分に分泌されることは口臭予防に直結します。

次に、口呼吸にも注意が必要です。無意識に口呼吸をしていると、口の中が乾燥しやすくなります。口の中が乾燥すると唾液による自浄作用や抗菌作用が十分に働かず、細菌が繁殖しやすい環境となって口臭の原因となります。意識して鼻呼吸を心がけ、口呼吸が癖になっている場合は、耳鼻咽喉科を受診して原因を特定することも大切です。

さらに、ストレスや疲労も唾液の分泌を減少させる要因となります。心身の健康を保つことも、口腔環境の維持には欠かせません。規則正しい生活リズム、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、ストレスを溜め込まないようにしましょう。このように、口腔ケアと全身の生活習慣の両面からアプローチすることで、歯周病と口臭の根本的な改善を目指せます。

セルフケアで改善しない場合は歯科医院へ相談を

これまでお伝えしたセルフケアは、歯周病や口臭の予防、軽度な症状の改善に非常に有効です。しかし、ご自身でのケアだけでは改善が難しい口臭や、すでに進行してしまっている歯周病の症状がある場合、根本的な解決のためには専門家である歯科医師に相談することが何よりも大切です。特に、毎日丁寧に歯磨きをしていても、歯ブラシでは届かない部分には歯垢が残り、それが石灰化して硬い歯石になると、ご自身の力では除去できません。

歯石は、歯周病菌がさらに繁殖しやすい足場となり、歯周病を悪化させる大きな原因となります。また、歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が溶かされてしまうため、専門的な治療が不可欠です。歯科医院への受診は少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、口臭の悩みを抱え続けたり、歯周病がさらに悪化して大切な歯を失ってしまったりする前に、前向きな一歩としてぜひ「相談する」という気持ちで歯科医院を訪れてみてください。早期に相談することで、より簡単で負担の少ない治療で済むことも少なくありません。

歯科医院で行う専門的なクリーニング(PMTC)

歯科医院で受けられる専門的なケアの一つに「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」があります。これは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具とフッ素入りのペーストを使用し、ご自身の日常的な歯磨きでは落としきれない歯の表面の汚れ、特に歯と歯の間や歯周ポケットの中に付着した歯垢(プラーク)やバイオフィルム(細菌の膜)を徹底的に除去する処置です。

PMTCは痛みを感じることはほとんどなく、処置後は歯の表面がツルツルになり、とても爽快な感覚が得られます。この専門的なクリーニングは、歯周病や虫歯の予防に高い効果があるだけでなく、口臭の原因となる細菌の塊を物理的に除去するため、口臭の改善にも大きく貢献します。定期的にPMTCを受けることは、口腔内の健康を維持し、清々しい息を保つための非常に有効な手段と言えるでしょう。

歯周病の進行度に合わせた治療法

歯周病の治療は、その進行度合いによって内容が異なります。そのため、歯科医院ではまず患者さん一人ひとりの口腔内の状態を詳しく検査し、最適な治療計画を提案します。初期の歯肉炎の段階であれば、主に歯石除去(スケーリング)という処置が行われます。これは、歯茎の上の部分に付着した歯石を専用の器具で取り除くものです。

歯周病が少し進行し、歯周ポケットが深くなっている場合には、歯茎の中に隠れた歯石や、細菌に汚染された歯の根の表面をきれいに除去し、滑らかにする「ルートプレーニング」という処置が行われます。さらに中等度から重度の歯周病では、歯周外科手術が必要となるケースもあります。しかし、どの治療も共通の目的は、歯周病の進行を食い止め、これ以上悪化させないことです。適切な治療を受けることで、ご自身の歯を長く健康に保つことができます。

定期検診が将来の歯を守るカギ

歯周病は、一度治療を受けても再発しやすい病気です。そのため、治療が完了した後も、その良好な状態を維持し続けるためには、歯科医院での定期的なメンテナンスが不可欠となります。一般的には、3ヶ月から半年に1回程度の頻度で定期検診を受けることが推奨されています。

定期検診では、歯周ポケットの深さのチェックや、歯茎の状態、噛み合わせの確認などが行われるほか、ご自身の歯磨きでは落としきれない微細な歯垢や歯石を専門的にクリーニングします。このような継続的なケアは、単なる「治療」ではなく、ご自身の歯の健康を維持し、将来的に歯を失うリスクを最小限に抑えるための「予防」と位置づけることができます。定期検診を習慣にすることで、長期的な視点での口腔内の健康を守り、快適な食生活と自信のある笑顔を維持することにつながるでしょう。

注意!歯周病以外の口臭の原因

これまで口臭の主な原因として歯周病について詳しくご説明してきましたが、実は口臭の原因は歯周病だけではありません。歯周病を徹底的に治療し、日々のセルフケアを継続しても口臭が改善しない場合、口の中に別の問題が隠れていたり、さらには全身の健康状態が影響していたりする可能性があります。

このセクションでは、歯周病以外の口臭の原因について多角的な視点から解説します。歯科的な問題から、意外な体の不調まで、考えられるさまざまな原因を知ることで、ご自身の口臭の悩みがどこから来ているのかをより正確に判断する手助けになるでしょう。

もし、ご自身の口臭がセルフケアで改善しないとお感じでしたら、これからご紹介する内容も参考に、専門家への相談を検討してみてください。

虫歯や合わない詰め物・被せ物

歯周病以外にも、口の中に潜む問題が口臭の原因となることがあります。その代表的なものが虫歯や、過去に治療した詰め物・被せ物の不具合です。

進行して穴が空いてしまった虫歯は、食べかすやプラークが詰まりやすく、そこで細菌が繁殖し、腐敗することで不快な口臭を発生させます。特に、神経が死んでしまった歯や、根の先に膿が溜まっているような状態の虫歯は、非常に強いニオイの原因となることがあります。

また、以前に治療した銀歯やセラミックの詰め物・被せ物とご自身の歯との間に、わずかな段差や隙間が生じている場合も注意が必要です。この隙間には汚れが溜まりやすく、歯ブラシでは届きにくいため、細菌の温床となり、口臭を引き起こすことがあります。これらの問題は、歯科医院で専門的な検査を受けることで発見・解決することが可能です。

唾液の減少(ドライマウス)

唾液は口の中の健康を保つ上で非常に重要な役割を担っています。唾液には、食べかすを洗い流す「自浄作用」、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」、そして歯の再石灰化を促す作用などがあります。これらの作用により、口の中は常に清潔に保たれています。

しかし、ストレスや加齢、服用している薬の副作用、あるいは口呼吸などが原因で唾液の分泌量が減少すると、「ドライマウス(口腔乾燥症)」と呼ばれる状態になります。口の中が乾燥すると、自浄作用が低下して細菌が繁殖しやすくなり、その結果、口臭が強くなる傾向があります。

ドライマウスの対策としては、こまめな水分補給はもちろん、唾液腺マッサージを行うことで唾液の分泌を促すことも有効です。また、口呼吸の方は鼻呼吸を意識するなどの改善も大切になります。

全身の病気や生理的な要因

口臭は、口の中だけの問題ではなく、全身の健康状態を映し出す鏡であることも少なくありません。歯科的な問題が特に見当たらないのに口臭が気になるという場合は、体のどこかに原因が潜んでいる可能性があります。

例えば、鼻や喉の病気である副鼻腔炎(蓄膿症)では、炎症によって鼻水が喉の奥に流れ落ち、細菌が繁殖することで口臭の原因となることがあります。また、扁桃腺にできる膿栓(通称「臭い玉」)も、強い不快なニオイを発することが知られています。胃食道逆流症などの消化器系の病気では、胃の内容物が逆流し、口まで上がってくることで独特の口臭を引き起こすことがあります。

さらに、糖尿病の方に特徴的な甘酸っぱいニオイや、腎臓病によるアンモニア臭など、内科的な病気が原因で特定の口臭が発生する場合もあります。もし、歯科医院で問題が見つからないにも関わらず口臭が気になるようでしたら、内科など他の診療科を受診し、全身の状態を詳しく調べてもらうことも大切です。

まとめ:正しいケアで口臭の悩みから解放され、自信のある毎日を

これまでお伝えしたように、多くの方が悩む口臭の根本的な原因として、歯周病が深く関わっています。歯周病菌が作り出す独特のニオイのガスや、歯周ポケットの深化、さらには膿や出血が口臭を悪化させるメカニズムをご理解いただけたのではないでしょうか。このメカニズムを正しく理解することが、効果的な対策を始めるための第一歩となります。

口臭の悩みを解消し、自信を持って人との会話を楽しめるようになるためには、日々のセルフケアと、必要に応じた専門的なケアを組み合わせることが重要です。歯ブラシだけでは届きにくい歯周ポケットのケア、歯間ブラシやデンタルフロスを使った歯間部の清掃、そして見落とされがちな舌のケアを毎日のルーティンに取り入れることで、ご自身で口臭の原因を大きく減らすことができます。また、食生活や口呼吸の見直しといった生活習慣の改善も、口腔環境全体を健やかに保つために欠かせません。

そして何よりも、セルフケアだけでは改善が難しい場合や、歯周病が進行している場合は、迷わず歯科医院を受診してください。歯科医院では、ご自身では除去できない歯石の専門的なクリーニング(PMTC)や、進行度合いに合わせた治療を受けることができます。定期検診は、歯周病の再発を防ぎ、長期的にご自身の歯を守るための最も効果的な予防策です。口元の健康は、人とのコミュニケーションに自信を与え、より前向きで快適な毎日を送るための大切な土台となります。正しい知識とケアで、口臭の悩みから解放された明るい未来を手に入れましょう。

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

林 悠太 | Yuta Hayashi

日本大学歯学部卒業後、現在に至る。

【略歴】
日本大学歯学部 卒業

さいたま市浦和区浦和駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科
浦和サンデー歯科・矯正歯科
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目10-1 PORAMビル 1F
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