マウスピース矯正が浮く原因とは?失敗しないための対処法を徹底解説
浦和区浦和駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科「浦和サンデー歯科・矯正歯科」です。
マウスピースの浮きが続くと、歯が計画通りに動かず、治療期間が延びたり、追加の治療が必要になる可能性があります。
歯科専門家も、マウスピース矯正の成功には密着性が不可欠であると強調しています。
今回は、マウスピースが浮く原因やその影響、効果的な対処法について詳しく解説します。
浮きの原因を正しく理解し、適切な対応を取ることで、スムーズに理想の歯並びを目指すことができます。
最後まで読むことで、マウスピース矯正のトラブルを防ぎ、安心して治療を進められるようになります。
マウスピース矯正が浮くとは?チェックすべきポイント
浮いている状態と許容範囲を知ろう
マウスピース矯正が「浮いている」とは、歯とマウスピースの間に隙間が生じる状態です。
通常、交換して2~3日ほど経つと歯が動いてフィット感が増すため、わずかにすき間があっても自然に馴染むことが多いです。
しかし1週間以上経っても目視でわかるほど浮きが解消されなければ、早めに対処や歯科医院への相談が必要です。
とくに1mmを超える大きな浮きは要注意といえます。
部分的に浮くケースとは
マウスピース全体ではなく、前歯だけ浮いている・奥歯だけ浮いているなど、一部だけが合わないケースもあります。
歯ぎしりや食いしばりの力で奥歯が沈んだり、新しいマウスピースを交換した直後で前歯とフィットしにくかったりと原因はさまざまです。
アタッチメントを使わない部分が動きにくく、その歯だけずれが生じる場合もあるため、部分的な浮きも見逃せません。
計画どおりに歯が動かない可能性
浮きが続くと本来かかるはずの矯正力が失われ、治療計画から外れてしまいます。
マウスピース矯正はアタッチメントやマウスピースの交換スケジュールを駆使し、少しずつ理想の歯並びへ近づけるしくみです。
わずかなズレが長引くと、全体の治療が大幅に狂うこともあるため、浮きを最小限に抑えて密着度を高めることが重要です。
浮きが発生するとどうなる?放置リスクを知ろう
矯正期間の延長につながるリスク
マウスピース矯正では、決められた期間ごとに次のマウスピースに交換し歯を段階的に動かします。
しかし、想定していた歯の移動が十分に進まないまま新しいマウスピースをはめると、結果として矯正が停滞し、追加の調整や再作製が必要になるかもしれません。
放置期間が長いほど計画全体がズレてしまい、治療期間の延長につながります。
歯が予期せぬ方向に動くリスク
マウスピースは歯列を包み込んで正しい方向へ力を加えますが、浮いていると力のかかり方が部分的に偏る可能性があります。
その結果、予想外の方向に歯が押され、隙間や噛み合わせの不具合が生じるリスクも否定できません。
放置でトラブルが大きくなれば、もとの状態に戻すための矯正がまた必要になり、余計な負担が増えます。
口腔内を傷つける危険性
マウスピースが大きく浮き上がった状態で装着していると、歯茎や頬の粘膜にマウスピースの縁が干渉してしまい、痛みや傷の原因になります。
浮きとともに破損や変形が生じているケースでは、尖った部分で粘膜を傷つけるリスクも高まります。
痛みが強くなると装着時間を減らさざるを得ず、治療効率がさらに落ちる悪循環に陥るおそれもあるのです。
マウスピース矯正が浮く原因と対処法
装着時間が不足している
マウスピース矯正の根本は「1日20時間以上の装着」です。
食事や歯磨き時以外は基本的に常に装着することで、計画どおり歯が動いていきます。
しかし、外している時間が長い・うっかり付け忘れる日が続くなどがあると、マウスピースと実際の歯列の差が埋まらず、浮きが生じやすくなります。
装着時間の不足は最も多い原因のひとつです。
チューイーを噛まない・着脱方法のミスに注意
インビザラインなどでは、マウスピースをはめたあとチューイーと呼ばれるシリコン製の補助具を噛んで歯との密着度を高めます。
これを怠ると、表面上は装着しているように見えても奥深くまでしっかりフィットしておらず、浮きが残ってしまいます。
また、強引に外すときに歪みが生じる、上下片側だけ無理に引っ張ると変形しやすくなるなど、着脱方法のミスもリスクになります。
新しいマウスピース交換直後のズレ
マウスピースは1~2週間に1度交換して歯列を誘導していく治療です。
交換直後は、実際の歯の位置よりもわずかに先を行く形になっているため、すき間を感じることは珍しくありません。
通常2~3日すると歯が計画通り動いて浮きが解消されますが、それ以上経っても大きな浮きが残るなら何らかの原因があると考えられます。
マウスピースの破損や変形による影響
マウスピース自体が割れたり、熱による変形が起きると歯列とフィットしにくくなります。
高温の湯で洗浄してしまう・外したマウスピースを誤って踏む・歯ぎしりが強く樹脂が歪むなど、さまざまな要因でマウスピースがダメージを受け浮きにつながることがあります。
順番違いやアタッチメント外れが原因の可能性
矯正用のマウスピースは順番どおりに使うことで少しずつ歯を動かします。
もし誤って先の番号を使うと、歯がまだ追いついていないために浮きやすいです。
さらにアタッチメント(歯とマウスピースの密着度を高める小さな突起)が外れている場合も、動かしたい歯に適切な力がかからずズレが生じます。
計画どおりの力が伝わらない分、浮きの原因となるでしょう。
マウスピース矯正が浮いたときの対処法
チューイーを噛む・装着時間を最優先で確保する
浮きが軽度の場合は、チューイーをしっかり噛むだけでも改善するケースがあります。
マウスピース全体を歯に密着させる意識で5~10分程度噛み続け、前歯・奥歯・左右にバランスよく圧力をかけましょう。
同時に「1日20時間以上」の装着時間も再度見直してください。
食事や歯磨き以外で外す時間が増えていないか、スマホアプリなどを活用してチェックするのも有効です。
2~3日様子をみて改善しなければ歯科医院へ
交換直後の微妙な浮きは、数日で収まることも多いです。
しかし3日以上経っても1mm以上の隙間が残る場合は、歯の動きが追いついていない・マウスピースの破損や変形・アタッチメントが取れている可能性があります。
放置期間が長いと、その分だけ歯が正しく動かず、治療再開に時間と費用がかかる恐れがあります。
一つ前のマウスピースに戻す判断を仰ぐ
担当医に相談すると、一つ前のマウスピースにしばらく戻すよう指示されることがあります。
これは「歯の移動が終わっていないのに次に進んだせいで浮きがひどくなった」というケースで有効です。
ただし、自己判断で戻すと逆効果になる場合もあるため、必ず専門家の指導に従ってください。
マウスピース再作製や補助装置の検討
マウスピース自体が大きく変形・破損しているなら、新しいものを作り直す必要があるかもしれません。
また、奥歯や特定の歯がしっかり動かない場合は、ゴム掛け(顎間ゴム)や部分的なワイヤー矯正を併用することもあります。
柔軟な治療計画の修正が必要となる場面で、歯科医師と密にコミュニケーションを取りましょう。
浮きを防ぐためのチェックリスト
定期的な歯科受診と状態確認を怠らない
マウスピース矯正では、定期的に通院して歯列やアタッチメントの状態、マウスピースのフィット感を確認してもらいます。
痛みや違和感がなくても浮きは進行している可能性があるため、指定されたタイミングで必ず受診することが大切です。
専門家の目でチェックを受けることで、早期発見・早期対応が可能になります。
マウスピースの取り扱い方法を守ることが重要
破損や変形を防ぐために、高温のお湯で洗わない・歯磨き粉を使わない・装着中は熱い飲み物を控えるなどの基本ルールを守りましょう。
また、外したマウスピースは専用ケースに入れて保管し、踏みつけや紛失のリスクを回避してください。
適切な管理が浮きを防ぐ第一歩です。
装着時間の管理を徹底する
忙しいとつい外したまま放置してしまう、食事や間食回数が多く装着時間が不足しがちというケースも少なくありません。
1日の中で外している時間を把握し、こまめに歯磨き後すぐ装着する習慣をつけましょう。
スマホアプリなどを活用して、装着時間の記録を取るのもおすすめです。
歯ぎしりや食いしばりへの対策を講じる
歯ぎしりや食いしばりが強い方は、マウスピースに過度な負担がかかり、変形や浮きの原因になります。
必要に応じて歯科医師に相談し、就寝時用の補助器具を使用するなどの対策を検討してください。
また、リラックス法を取り入れて無意識の食いしばりを軽減するのも有効です。
アタッチメントの定期チェックを欠かさない
アタッチメントが外れたり取れかけていると、動かしたい歯に適切な力が伝わりません。
鏡を使ってアタッチメントの状態を定期的に確認し、異常があれば歯科医院で補修してもらいましょう。
早めの対処がスムーズな矯正治療につながります。
まとめ
マウスピース矯正中に浮きを感じたら、放置するほど治療の遅れや追加費用といった失敗リスクが高まります。
交換直後の軽度な浮きなら数日で改善する場合がありますが、1週間以上続く、もしくは1mm以上目立つようなら歯科医院へ連絡して検査を受けるのがおすすめです。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
日本大学歯学部卒業後、現在に至る。
【略歴】
・日本大学歯学部 卒業
さいたま市浦和区浦和駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科
『浦和サンデー歯科・矯正歯科』
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目10-1 PORAMビル 1F
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