歯石は家で取れる?安全な方法と失敗しないケアのポイント
目次
浦和区浦和駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科「浦和サンデー歯科・矯正歯科」です。
歯の裏側や歯と歯のすき間がザラついて気になった経験はありませんか。
それは歯石かもしれませんが、自宅で除去できるか不安に思う方も多いでしょう。
実際、歯石は専門の知識と道具がないと取り除くのが難しい硬い沈着物です。
今回は、自分でできる歯石ケアの方法や、それに潜む危険性、歯科医院での処置の違いについてご紹介します。
セルフケアの限界と、歯石をためないための日々の工夫を知ることで、より健康なお口の維持に繋がります。
結論として、歯石は家庭では完全に除去するのが難しく、専門機関での対応がもっとも効果的です。
歯石ができる仕組み
歯石とは、歯垢が唾液に含まれるミネラルと反応して固まったものです。
歯垢は食後すぐに形成され、48時間ほどで石灰化し、硬い歯石になります。
いったん硬くなった歯石は、普通の歯磨きでは落とせません。
表面はザラついており、細菌や新たな歯垢が付着しやすい状態になります。
その結果、歯ぐきの炎症や虫歯の進行など、さまざまな口腔トラブルに繋がっていきます。
自宅でできる歯石ケアの方法
市販のスケーラーやケア用品を使って歯石に挑戦する人もいますが、注意が必要です。
自宅では鏡を見ながら手探りで行うため、どうしても精度に限界があります。
見えにくい箇所の処置や歯周ポケットの深い部分までは手が届きません。
安全性や効果を考えると、自宅ケアはあくまで歯石を「予防するための補助」にとどめましょう。
予防のために使えるおすすめアイテムには以下があります。
・歯ぐきに沿って磨けるコンパクトヘッドの歯ブラシ
・歯の間の汚れを落とす歯間ブラシやフロス
・細菌を抑制する洗口液
・毎分3万回以上振動する超音波歯ブラシ
自分で取ることのリスクとは
自宅で歯石を除去しようとすると、いくつかのリスクが伴います。
・スケーラーによる歯茎の損傷
・エナメル質を削って知覚過敏になる恐れ
・取り残しから再度歯石が蓄積する
・炎症が進行して歯周病が悪化する可能性
見えない箇所の処置を無理に続けると、かえって歯ぐきや歯のダメージを広げることになりかねません。
そのため、安全に歯石を取るには、やはり専門家の手にゆだねるのが安心です。
歯科で受けられる歯石除去
歯科医院では、機械や手動の専用器具を用いて歯石を丁寧に取り除きます。
超音波による除去は振動で歯石を粉砕し、ハンドスケーラーは細かい部分を処理します。
肉眼では確認しづらい奥の歯石も、明るい照明や拡大鏡を使って正確に対応できます。
必要に応じて麻酔も用い、痛みを感じにくい処置を受けられるのもポイントです。
以下のような点でも歯科医院のケアは信頼できます。
・歯の状態を診断したうえでの適切な処置
・歯周病の進行度に応じたクリーニング計画
・ヤニや茶渋などの着色も同時にケア
・処置後の歯面研磨で再付着を防止
歯石を予防する日常の習慣
歯石は日々の小さなケアの積み重ねで防ぐことができます。
大切なのは、歯垢が固まる前にきちんと取り除くことです。
歯磨きの際には、歯と歯ぐきの境目を意識して磨くようにしましょう。
食べかすが残りやすい歯間にはフロスや歯間ブラシを使うと効果的です。
また、以下の生活習慣も歯石の沈着を防ぐ助けになります。
・1日2〜3回の丁寧なブラッシング
・フロスや歯間ブラシの毎日の使用
・間食や糖分の摂取を控える
・水分補給をしっかり行い唾液を保つ
・3〜6ヶ月ごとの歯科健診を受ける
まとめ
歯石は、一度できてしまうと家庭のケアでは完全に落とすのが難しい存在です。
セルフケアで無理に取り除こうとすると、かえって歯を傷める危険性もあります。
そのため、専門的な設備と知識を持つ歯科医院でのクリーニングが最も効果的です。
予防には日々の丁寧な歯磨きや歯間ケア、そして定期的な受診が欠かせません。
セルフケアとプロケアの両立で、歯石のない清潔な口腔環境を維持していきましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
日本大学歯学部卒業後、現在に至る。
【略歴】
・日本大学歯学部 卒業
さいたま市浦和区浦和駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科
『浦和サンデー歯科・矯正歯科』
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目10-1 PORAMビル 1F
TEL:048-826-6161