矯正中の口内炎が痛い!原因と今すぐできる対策法
浦和区浦和駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科「浦和サンデー歯科・矯正歯科」です。
矯正治療中の口内炎に悩んでいませんか?
矯正器具が口内にあたり、炎症や痛みが出やすくなるのはよくあるトラブルです。
しかし、適切な対策やケアを知っていれば、痛みを軽減し、治療を快適に続けることができます。
今回は、歯科医が推奨する口内炎の予防法や治療法について、専門的な視点でわかりやすく解説します。
今すぐ取り入れられるケア方法や、生活習慣の見直しポイントもご紹介しているので、矯正中でも快適な日々を目指しましょう。
『矯正中に口内炎ができる理由』
矯正治療中に口内炎ができやすいのは、主に矯正器具が粘膜に当たって傷ができるためです。
矯正器具のブラケットやワイヤー、マウスピースの縁が口の内側にこすれることで粘膜に刺激が加わり、小さな傷から炎症が広がることがあります。
特に、矯正を始めたばかりの頃や、器具の調整後などには口内炎が発生しやすく、唇の内側や頬、舌などの粘膜部分に痛みを伴う潰瘍ができやすくなります。
ワイヤー矯正では金属部分が直接粘膜に触れるため、特に痛みが強く感じられる場合があります。
一方、マウスピース矯正も器具の縁が当たって痛みを生じさせることがあるため、注意が必要です。
さらに、矯正器具の装着中は口内が乾燥しやすくなり、唾液の分泌が減少することで、粘膜の防御力が下がって口内炎が発生しやすくなります。
『矯正中の口内炎の種類』
矯正中の口内炎にはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因や対処法が異なります。
次に代表的な口内炎の種類とその特徴を説明します。
- ・カタル性口内炎
矯正器具が粘膜に当たり、傷ができて炎症が発生します。
赤く腫れて熱を持つのが特徴で、痛みが強いのが一般的です。 - ・アフタ性口内炎
栄養不足やストレス、免疫力の低下が原因で、小さな白い潰瘍が発生します。
矯正器具が直接の原因ではありませんが、粘膜が傷つきやすい環境で発症しやすくなります。 - ・ウイルス性口内炎
ヘルペスウイルスなどのウイルス感染が原因で、水ぶくれができ、発熱やリンパの腫れを伴うこともあります。
それぞれの口内炎の症状や原因を把握しておくことで、適切な対策を講じやすくなります。
特にカタル性口内炎は矯正治療中に多く見られるため、予防や早期対応が大切です。
『矯正中の口内炎の対処法』
矯正中に口内炎ができた場合には、矯正用ワックスを使うことが基本です。
ワックスを矯正器具の粘膜と接触する部分に塗布すると、摩擦が軽減され、痛みが和らぎます。
特に矯正を始めたばかりの時期には、このワックスを日常的に使用することで快適さを維持できるでしょう。
市販の口内炎用の薬も、痛みを軽減するために効果的です。
患部に直接塗る軟膏タイプや、スプレータイプの薬が便利です。
また、長引く痛みや再発が続く場合には、矯正器具の調整が必要なこともあるため、歯科医に相談しましょう。
さらに、食事中の刺激を減らすことも大切です。
口内炎がある場合は、次の食材を避けることで症状の悪化を防げます。
- ・辛いもの(カレー、キムチなど)
- ・酸味が強いもの(レモン、酢の物)
- ・固い食べ物(せんべい、ナッツなど)
- ・熱い飲み物(コーヒー、スープ)
刺激の少ない食事を心がけ、痛みを和らげる工夫を取り入れましょう。
『矯正中の口内炎を予防する方法』
口内炎を予防するためには、口内の清潔を保つことが何よりも重要です。
特に矯正中は、歯や矯正器具に食べ物が残りやすいため、食後の歯磨きやマウスウォッシュの使用を習慣づけましょう。
殺菌成分を含む歯磨き粉やマウスウォッシュを使用すると、口内の細菌数が減少し、口内炎のリスクを抑えられます。
また、唾液の分泌が口内の健康を守る働きを持っているため、口が乾かないよう水分補給を心がけ、ガムを噛むことで唾液の分泌を促進するのも良い方法です。
キシリトール成分入りのガムは虫歯予防にも効果的です。
栄養面でも、粘膜を健康に保つためにビタミンB群やビタミンCを積極的に摂取しましょう。
ビタミンB2が豊富な納豆やレバー、ビタミンCが多いブロッコリーやオレンジなどが特におすすめです。
日々の食生活にバランスよく取り入れることで、免疫力を高めることができ、口内炎の予防に役立ちます。
『生活習慣を整えて矯正中の口内炎予防』
矯正中の口内炎予防には、生活習慣の見直しも欠かせません。
免疫力を保つために、質の良い睡眠を確保し、日常的にストレスを溜めない工夫をしましょう。
十分な睡眠が取れないと体の抵抗力が落ちてしまい、口内炎ができやすくなります。
疲れを感じたときには無理をせず、6~8時間の睡眠を目指すと良いでしょう。
また、矯正中は辛いものや酸っぱいものを控えることも口内炎予防に効果的です。
カレーやキムチなどの刺激が強い食べ物は、口内にとって強い刺激となり、炎症を引き起こすリスクがあるため、症状が出やすい方は避けるようにしましょう。
リラックスできる時間を持つことも、ストレス軽減につながります。
適度な運動や、趣味の時間を設けるなどして、心身の健康を保つことが、口内炎の予防につながります。
『まとめ』
矯正中に発生する口内炎は、矯正器具が粘膜に当たることや免疫力低下、栄養不足が原因で発生しやすくなります。
矯正用ワックスや口内炎用薬の活用、刺激の少ない食事の選択、生活習慣の改善などで対策を講じることで、痛みを軽減し、快適に治療を続けられるようにしましょう。
日々の生活習慣や口内ケアを意識することが、矯正治療中の健康な口内環境を保つための鍵です。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
日本大学歯学部卒業後、現在に至る。
【略歴】
・日本大学歯学部 卒業
さいたま市浦和区浦和駅から徒歩5分の歯医者・矯正歯科
『浦和サンデー歯科・矯正歯科』
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目10-1 PORAMビル 1F
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